烏賊は腸および骨を除いて洗い、鳥、獣肉はそのまま木口より1・5センチ幅に切ります。蓮根と人参は皮を取って乱切りにします。里芋は腐りを除いてから二つ切り、または三つ切りとしてから茹で、笊にとっておきます。

鍋に醤油20ミリリットルと、砂糖8グラム、水少量を入れて沸かしてから烏賊（または鳥、獣肉）を入れてさっと煮て、煮汁が材料に染み込んだら掬い上げます。

烏賊（または鳥、獣肉）を鍋から上げたら、その中に蓮根、人参、里芋および残りの砂糖と醤油を入れ、汁を煮詰めるようにしながら煮ます。

最後に烏賊（または鳥、獣肉）を鍋に入れて内身を崩さぬように混ぜれば出来上がりです。

秋も深まってくると温かい日本食が恋しくなってきます。旬の野菜をふんだんに入れた本品などは如何でしょうか？要は烏賊でも肉でも野菜でもどしどし放り込み、砂糖と醤油で煮るだけなのですが、どうしてどうして、大変味わい深く仕上がります。ご飯のおかずにも良いですし、もちろん、お弁当との相性も抜群です。（調理･文責、中山郁）

注)野菜は水分の少ない根菜類のほか、筍、松茸等季節のものを用いても良いでしょう。