栃木県護国神社
軍隊調理法
はじめに「宇都宮名物」というと、餃子が有名ですが、これは栃木県民によって編成されていた第59聯隊が、満洲に駐留していたときに、その味を覚えた将兵が復員後、郷土に伝えたことに由来しているといいます。

餃子の例以外にも、日本における洋食や中華料理の普及には、軍隊の存在が大きな影響を与えたといわれております。海軍に比べ、より多くの兵員を擁した陸軍に於いては、和洋とりまぜたさまざまな食事が提供され、これによって各地方の郷土食やカレーをはじめとする洋食が普及したといいます。

当時の陸軍における食事について知る資料として、昭和6年に発行された、『軍隊調理法』という本があります。ここには和洋あわせて計297種の献立が記されています。山本七平氏が「日本的平均おふくろの味」と評したように、ここに記された献立は、大正・昭和における日本の食生活を知るための重要な資料であります。と同時に、当社に祀られているご英霊をはじめ元軍人の方々、そしてご参詣の皆様の父祖が味わった、「その時代の味」をあらわしています。そこで、このたびそのレシピの再現を試みてみました。

昔の料理を食べながらご英霊を偲び、そして舌を通じて大正・昭和の時代に思いをはせてみていただけましたなら幸甚に存じます。


軍隊調理法 軍隊調理法


軍隊調理法



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軍隊調理法